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「弱いロボット」たちは教えてくれる

  • 5 時間前
  • 読了時間: 2分

 おもしろいロボットたちがいる。ゴミを見つけるけど拾うことができないロボット。その愛くるしい訴えに気づいた人間はゴミを拾ってあげる。また物語をお話ししてくれるけれど、ストーリーの肝心なところを忘れてしまうロボット。聴き手は助け舟を出して結果的に共同でお話を完結することになる。


 これらのロボットは「弱いロボット」と呼ばれ、豊橋技術工業大学の岡田美智男先生の研究グループが研究・開発している。ユニークなロボットたちと周りの人間との関りは「ケア」について考える上で大切なヒントを与えてくれる。

 弱いロボットたちが繰り出す行動や発話はそれだけではゴミ拾いという行為やストーリーテリングを完結させることができない。彼らは自分たちの「不完全さ」「弱さ」を隠すことなく周囲に明示し、人間はそれらを理解した上で思わず手助けをしてしまう。ロボットたちの「弱さ」は逆に「強さ」となって共同行為をつくりあげる。そこから人は満足感まで得てしまう。


療育の場における「ケア」という行為について同じことが言えるのではないか。「〇〇してくれる」「〇〇してあげる」という枠組みから外に出ることも大切である。「できること」「できないこと」をお互いに開示し、それを認め合い、補い合うなかで何かをつくりあげることができたら。双方向の行為のなかで子どもも大人も成長することができたらと思う。



岡田先生の著書『〈弱いロボット〉の思考』(講談社現代新書)は心きらきらの本棚にあります。


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